平成27年度 第1学期始業式 式辞

 ここ数日来の不安定な天候で満開の桜や桃も少し散り始めました。代わって学校周辺や通学途上で目にする木々の梢に若葉が芽吹いてきたことに気付いた方もいるかと思います。日ごとに暖かさが増し春の訪れを目や耳で実感する中、一年の始まりを画する第一学期始業式を迎えることができることを大変うれしく思っています。
 今日、ここに集まっている2年生と3年生の皆さん、いよいよ今日から新学期が始まります。今日の午後、入学式を迎える1年生225人を加えると、本年度は生徒合計620人で出発です。今年は、昨年度よりも全校生徒の数が少し増え勢いを感じています。新入生を含めた全校620人の生徒諸君が、それぞれこの1年間どんな素晴らしい活躍をするか楽しみにしています。
 さて、年度初めの始業式ということで、昨年同様、学校の教育目標と教育方針に基づき、生徒諸君に授業、学校行事、部活動などにどのように取り組んでもらいたいかをお話しします。大きく分けると5つの項目に分かれますので順にお話しします。学校の教育目標と教育方針は昨年度と変わっていませんので、これからお話しする内容も、昨年度この時期にお話ししたこととほとんど重複します。昨年度のことが記憶に残っている人は確認しながら、記憶の薄れている人は最初からしっかり聞いてください。
 1番目は、目標意識を持つということです。具体的には、
  学校生活における具体的な目標を持つ。
  部活動等に真剣に取り組むことを通じて達成感を持つ。
  各種の資格試験や検定試験に積極的に挑戦する、ということです。
 目標を持つことについては、これまでノーベル賞受賞者やプロスポーツ選手の話を交えてお話してきました。生徒諸君には自分のこととして次のようなことを考えていただきたい。
 学習についてみれば、各教科・科目や漢字テストの得点や評価、順位などについても目標を立てることが出来ます。進路適性検査や進学希望者の校外模試などは結果がはっきり出るため目標が立てやすいと思います。また、毎日の家庭での学習の内容や量についても同様です。学習に関すること一つとっても分野、量、到達度、難易度など、いろいろな目標が立てられます。
 進路についても、自分自身の興味や家庭の状況等を踏まえて将来どういう分野で働きたいかを考え、それに基づいて卒業後すぐに就職するか、進学して勉強を重ねるかいずれかの目標を立てることが必要です。進路の目標がなければいつまでたっても具体的な準備は始まりません。会社の研究、大学・専門学校の研究いずれも具体的に候補を絞っていかなければ本気で進路を実現しよという気持ちは起きないでしょう。早く目標を決めて準備に取り掛かることが進路実現の第一歩です。
 生活や部活動についてもいろいろな目標が考えられます。特に部活動については、3年間続けて頑張る、先発メンバー又は団体メンバーになる、段位を取るなど目標を立てやすく、また試合や発表会の場を通じて努力の結果も見極めやすいでしょう。特に運動部の場合は、練習試合や公式戦など合わせると試合の機会も多いかと思います。試合に勝った時、練習を重ねてきたことが出来た時、受賞した時、昇段出来た時の達成感は、次の段階への大きな推進力になるでしょう。部活動の持つ効用を考えると一人でも多くの生徒諸君が部活動に取り組むことを望みます。
 さらに、漢字検定、英語検定他多様な検定試験や資格取得の機会が年間を通じて用意されています。これらの受験も目標無くしては機会を逃してしまうことは言うまでもありません。
 2番目は、学習に真剣に取り組むことです。具体的には、
  チャイムの前に席に着き、授業に真剣に取り組む。
  高校生として求められる基礎学力を身に付ける。
  読書の習慣を身に付ける。
  コミュニケーション能力を身に付ける、です。
 「学ぶところ」という学校本来の目的を、生徒諸君各自で実現するためのことです。このため、先生方も少しでも分かりやすくかつ質の高い授業の実施をめざし、校内外で研修を重ねることを計画しています。生徒諸君もチャイムの鳴る前に授業を受ける準備をし、心静かに授業の始まりを待ってください。チャイムが鳴ってから慌ててロッカーへ行き教科書や副教材を探しているようでは、50分の授業が充実しないでしょう。授業が学校の根幹です。50分の授業を疎かにしては学校の存立の意義がなくなります。
 また、図書館を利用する機会や読書の習慣も、数年前に比べるとはるかに高まってきているようです。これからも更に伸ばしていきたいものです。特定の教科に関わらず考える力や表現する力の基礎を作り、感性をより豊かにしてくれるでしょう。
 日常の言葉遣いも意識し自分の意志を正しく相手に伝え、相手の話もしっかり聞く習慣も付けてください。その場に応じた会話のできることも他者との人間関係形成に大切なことです。
 3番目は、基本的生活習慣に関することです。具体的には、
  人を思いやる心を育て、ルールやマナーを守る意識を高める。
  自主的に、明るく、さわやかな挨拶をする。
  規則正しい生活習慣を確立し、遅刻、欠席をしない。
  服装、頭髪の基準を守る、です。
 相手の立場に立って考えてみること、約束事、決め事を必ず守ることも学校という集団生活の場では非常に重要なことです。信頼関係を築き上げる第一歩です。そして、人と接するときは、自分から明るい声でさわやかに挨拶をしたいものです。挨拶は、他人との関係の潤滑油に相当するでしょう。学校内に元気な声での挨拶が飛び交うことを期待しています。また、規則正しい生活をすることも自分で意識しなければなかなかできないことです。起床・就寝の時間、3度の食事の時間、勉強する時間など生活の節目になる時間は、自分で律していかなければなりません。このことが出来るようになれば、心の緩みによる遅刻は激減するでしょう。欠席も同様です。遅刻や欠席をしたり、時間や期限が守れないなどは、就職したときに職場で信頼を失う第一の要因です。服装・頭髪など外見に関わることも社会に出ると非常に大きな影響力を持つことを自覚してください。皆勤、精勤が激増すること遅刻や欠席が激減すること、服装・頭髪などの検査で違反者ゼロとなることを切望します。
 4番目は、進路についてよく考え早めに準備することです。
 生徒諸君が、高校卒業後の自分の進路について少しでも早い時期から考えることが出来るよう先生方も準備しています。進路室を利用したり、昨年の2年生から始まった夢実現プロジェクトやLHRの時間などを使い、自分で意欲的に考え早めにお宅の人とも相談をしておいてください。最初に話した目標と関わる内容はここでは繰り返しません。
 最後は、安全や健康に関わることです。
 自分の健康に関心を持ち日ごろから健康管理を実践することです。体調に不安があっては学習も部活動も徹底して取り組むことはできず、期待するような成果も上がらないでしょう。今年の冬は、インフルエンザが校内でも蔓延し学校行事にも支障が出ました。そのため修学旅行に参加できなかった方も例年よりも多く残念でした。また防災についても気を配り防災訓練などにも真剣に取り組み、実際に災害が起こったときに全員の命が守れるようにしなければなりません。
 長くなりましたが今年の学校の教育活動の重点についての説明は以上です。たくさんのことを話したので一度には覚えきれないかもしれませんので、いつでも見ることができるよう方法を考えます。
 先生方の御指導の下で本気で学び、部活動や学校行事に必死で取組み、各自の将来の目標を目指し、健康に留意し自律的に1年間を過ごすことを願っています。諸君一人ひとりの活力が本校全体の活力となり、島田樟誠高校の89年の歴史に新たな1ページを記すことになります。
 620人の生徒諸君と60人余の教職員全員が心を一つにして、中学生や地域の皆さんに「選ばれる学校」、「高い評価をいただける学校」創りをめざしましょう。
 それでは、式の最後に校歌を高らかに歌い本年度の出発をしましょう。諸君の意気込みを期待します。