平成27年度第1学期終業式 校長式辞

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 約4か月に及んだ第1学期も本日終業式を迎えることになりました。桜の開花の便りが続いているうちに高校総体の地区予選が始まり、5月の新緑の中で多くの部活動が県大会へ進みました。6月前半に移した体育大会は3年生の大活躍で大変盛り上がり、例年以上に雨の多かった梅雨を経て、猛暑の始まりに合わせるかのように第1学期を締め括ることになりました。
 今年の第1学期は620人で始まり、途中2人が転退学し本日618人の在籍となっています。4月から6月までの毎月の欠席・遅刻等の数値も過去5年間で最低となっており出席状況の良さがはっきり数字に表れています。生活上の問題で指導を受けた生徒諸君の数も大幅に減少しています。一人一人を見ていけば課題を持つ生徒諸君もいると思いますが、全体としては第1学期が落ち着いた雰囲気の中で学習や部活動、学校行事に専念できたことを物語っていると思います。
落ち着いた学校生活が日々送られている中で、次の課題は学ぶことへの取り組む姿勢を如何に確立するかです。学校の根幹である学ぶことに全力を集中できる姿勢を生徒諸君全員に持ち続けてもらうことです。
 先日の壮行会の後、平成28年4月から総合コースも月に2回程度土曜日の午前中に授業行うことをお話ししました。これにより、総合コース、特進コースともに全校で授業を行う土曜日が月に2回程度、さらに特進コースだけ登校する土曜日が月2回程度となります。必ず月に2回ということでもなく、学校の行事や高体連の公式戦などの予定も配慮しながら授業を行う土曜日を決めていきます。既に県内の私立高校の内80%以上の学校が何らかの形で土曜日に授業を行っているようですので、先行している中部地区の私学の様子も参考にしながら、細かな運用を決めていきたいと考えています。先日の壮行会の後、生徒諸君の中で他の私立高校に通学している友人と土曜日の授業のことを話した人はいますか。友人のほとんどは、月何回かの土曜日に登校していたことでしょう。回数に違いはあるものの土曜日に授業を行うことは、私立高校では半ば当然のことのようになっています。
 月2回程度土曜日の午前中に授業をすることに決めた理由も先般お話しました。社会的な課題となっている高校生の質の保証・学力保証ということです。一例としては大学入試だけでなく就職試験でも当然のように筆記試験が課されることが見られるようになりましたが、本質的なことは「思考力・判断力・表現力」が重視され、文章を書くことに始まり高校生として一定水準以上の学力や教養が求められるようになっていることに因ります。
 また、前回もお話ししましたが、平成31年度から「高等学校基礎学力テスト」(仮称)の実施が、平成32年度から「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)の実施が計画されています。前者は、推薦入試、AO入試、就職試験への得点の利用が話題になっており、後者は大学進学のために現在行われているセンター試験に代わって平成32年度から受けることになり、いずれの進路をとろうともこれらのテストを逃れて進むことはできなくなってくると思われます。
 高校卒業程度の学力・教養の保証にせよ進路のための試験にせよ、いずれにしてもしっかり学力を付けることが求められています。高校生活を送る中でこのような大きな流れに対応するためには、毎日の1時間ごとの授業を大切にして真剣に取り組むことが大前提であることは当然のことです。この当然のことをしてさらに量的にも増やし、授業に取り組む姿勢の継続性を維持するためにも土曜日に月2回程度ですが午前中授業を行うことにしました。
 生徒諸君の生活は、学校での学習活動が大きな位置を占めています。学ぶことが中心と言ってもよいかと思います。学ぶことへの取り組む姿勢について、生徒諸君が自身を顧みた時、十分といえる人がどれだけいますでしょうか。例えば、プロ野球の選手は、シーズンオフのキャンプ、自主トレのほか、毎日試合の始まる数時間前に球場入りして、入念にアップを行い相手投手や選手の研究をして試合に臨んでいます。生徒諸君も部活動についてみれば、朝の自主練習を行い、放課後、揃って準備運動を行い、監督や部長の先生を迎えて全体練習を行っています。そして年に数回の公式戦に向けて一生懸命に練習しています。朝練や、準備運動をせずにいきなり本格的な練習をする人はいないと思います。このことを授業になぞらえたらどのようになるでしょうか。朝の自主練習や準備運動は、家庭での自主学習や宿題をやることであり、全体練習は授業に相当するでしょう。年数回の公式戦が中間や期末の定期テストであり、練習試合は校外模試などに相当するでしょう。部活動では一生懸命取り組んでいる朝練や準備運動に相当する自主学習や宿題をしっかりやっていますか。自主学習や宿題をやらずに授業に参加することは、いきなりノックを受けたりフリーバッティングをしたり連係プレーの練習をすることと同じでしょう。日ごろの授業への取り組みも考え直してみましょう。このような話は、始業式の方がよいかとも思いますが、敢えて、長期休業を前にした終業式で話すことにしました。約40日近い長期休業を計画的に過ごすこと、特に自分で計画を立てて毎日少しでも学習する習慣を付けてもらいたいとの思いからです。部活動でできることは、学習においてもできるはずです。やろうとするかしないかその違いだけです。本人次第です。
 来年度から、月2回程度土曜日の午前中授業を行うことにしても、取り組む姿勢ができていなければ何もなりません。今から心の準備を始めてください。この長期休業をどのように過ごすか最初の試練です。以前御紹介した後藤静香の「第1歩」です。目指す目標により踏み出す第1歩が大きく異なってきます。意気込みも変わります。
 最初にお話ししましたが、本校は勉強や部活動に専念できる雰囲気が整いました。部活に取り組む熱い気持ちで学習にも取り組んでいきましょう。明日からの長期休業は、プロ野球でいえば、自主トレの期間の始まりです。計画的に自主トレを行い万全の体調と充実した気持ちで第2学期の始業式に会いましょう。

平成27年7月23日 校長 吉永清貴